小学生が学ぶ、段階的な算数の学び

小学生の間に身につけるべき基本的な算数の学力は、各学年での成長に合わせて段階的に学ぶことが重要です。お子さんが次の学年に進むために必要な学習ステップを、1年生から6年生までの各学年ごとにご紹介します。

小学1年生:基礎的な学習習慣の確立

1年生では基礎的な学習習慣をつけることが大切です。文字や数字の読み書き、簡単な計算など、初歩的な学びが主な内容になります。

  • 足し算・引き算を理解する。10の概念を学び、数の順番を理解する。

そろばんの初歩指導の観点からこのころの「数」を考えますと、順序を表す「数」、個数を表す「数」、足して10になる「数」、また「5玉」をもつそろばんに特有な足して5になる「数」という幼児から児童へ移り変わる柔軟な時期に数の概念に触れて自然となじませる時期にあたります。

小学2年生:思考力を高める基礎づくり

2年生では、いよいよ計算力の向上に歩を進めます。学んだことを使って考える力を養います。

  • 掛け算、割り算の基礎を学び、計算力を高める。

1年生で習得した足し算・引き算の積み上げとして、足し算の重ね合わせである「掛け算」、また引き算の重ね合わせである「割り算」を九九をベースに学んでいきます。おうち学習としては当校が勧めているYoutubeで九九を覚えることを進めていただければと思います。

小学3年生:応用力を身につける

3年生では、基礎力を応用してより複雑な問題に挑戦します。

  • 算数:掛け算・割り算の応用問題に取り組み、図形の理解を深める。

そろばん指導の観点から考えますと「珠算式暗算の基礎」が出来上がっている時期で、例えば87×9や、261÷3と言った2桁・1桁の×÷の組み合わせの計算を難なくできる時期に差し掛かっていたいところです。算数の文章題を解くに当たり「計算」に時間を取らず、思考の部分に神経を使えるよう、計算能力を仕上げます。

小学4年生:自己表現と論理的思考の発展

4年生では、論理的な思考と表現力を高めます。

  • 分数の理解、図形や立体の問題に取り組み、空間認識を高める

分数の理解、とあります。そろばん指導で言い替えますと「小数の概念・四捨五入」となります。5年生の小数に続いていく重要な概念「1よりも小さい数」の習得時期にあたります。空間図形が出てくると「円」の面積・周長など複雑な計算がそろそろ顔を出してきます。複雑な計算も暗算でできるようになっておきたいところです。

小学5年生:専門的な知識と深い理解

5年生では、学習内容がさらに専門的になり、深い理解を目指します。

  • 小数や比例、割合の計算を学び、実生活で役立つ数学的な思考力を身につける。

このころには、そろばん指導では「時間」を意識したトレーニングも行います。時間管理をお子さまが自分で行うことで「どれくらいの時間でどこまでできないと〇級が取れない」と言った実践的な時間感覚の習得に向かいます。

小学6年生:次のステージに向けた準備

6年生では、さらに高度な内容に挑戦し、中学に向けた準備を始めます。

  • 中学数学の基礎となる内容、例えば割合や速さ、整数の計算に取り組む。

そろばん指導でも、中学の準備として小数の×算・÷算は自在に使えるようにトレーニングを行います。少し先を行く方は「平方根を開く計算である「開平算」」の習得に努め、高校数学の2次方程式のルートを開く計算、例えば√3=1.732…などのような計算に入っていきます。

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まとめ

いかがでしたか?当校では、各学年に伴走し「数」という分野でお手伝いさせていただきます。

前倒しで様々な計算の基礎を立てておくと、計算以外の部分で脳のリソースを集中できるようになります。

計算を習得できたお子さまには、目の前の課題の正確な理解、解決法に集中すべくプログラミングサービスもご準備しております。ぜひお子さまの成長のお手伝いをさせてください。

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