芽育そろばんスクール 姉妹校
そろばんは何級でどれくらいのことができる?
こんにちは!そろばん教室・芽育の講師 吉金です。
「そろばんを学んで、何級まで進めばどんな計算ができるようになるのか?」とよく質問されます。今回は、そろばんの代表的な級位でどれくらいの計算ができるのかについて詳しく解説します。
暗算2級で小学4年生レベルの計算(1,961÷37など)
そろばんの暗算2級では、概ね小学校4年生レベルの計算ができるようになります。具体的には、1,961÷37のような割り算や円以外の面積の計算(例:三角形、長方形の面積など)が可能です。このレベルになると、四則計算を素早く正確にでき、日常生活でも十分に役立つ計算力が養われます。
暗算1級で小学6年生レベルの計算(25×314など)
暗算1級に到達すると、5桁×3桁の掛け算や、5桁÷3桁の割り算ができるようになります。例えば、25×314のような計算をスムーズに行うことができ、これで小学校6年生レベルの計算はほぼ網羅できます。
また、円の面積計算(例:5cm×5cm×3.14)のような計算も扱えるようになります。この段階では、日常生活や学校の学業にも十分対応できる計算力を身につけることができます。
暗算3段(全珠連)で小数点を含む計算
さらに進んで、暗算3段(全国珠算教育連盟)では、小数点を含む×算や÷算の計算ができるようになります。金利計算や、×算と÷算は裏表であり、分数でもあるというような数字の本質に関わる計算などを扱います。
例えば1÷0.1=10という、割れば数字は減るであろうに、割った結果が元の数字よりも増える計算を理解することで、子どもたちは割り算に対する深い理解を得ることができます。
珠算初段(全珠連)で開平算(ルートを開く)を習得
さらに進んで、珠算初段では、開平算(√375≒19.4)といったルートの開き方を習得します。開平算は、日常の計算ではあまり使われませんが、中学3年生で習う三平方の定理や、高校の数学の二次方程式の解の公式や、物理、化学などで常用する計算です。
この段階では、開平算未収得の生徒さんと差別化を図ることができるため、高校入試で役立ったという生徒の声も多数寄せられています。早い段階でルート計算が習得できることは、進路に大きな影響を与えるのです。
まとめ
そろばんで習得する各級位は、計算力や数学的な思考力を飛躍的に高める効果があります。暗算2級で小学校4年生レベルの計算、暗算1級で小学校6年生レベルの計算、暗算3段や珠算初段では、さらに複雑な計算ができるようになり、中学や高校の学業、職場の実務として見積書の間違いを瞬時に見抜くなどの技能を身につけることができます。
お子さまがそろばんを学ぶことで、計算力を高めるだけでなく、数学的な思考力や問題解決能力も自然に養われます。ぜひ、目標を設定し、段階的に学んでいきましょう!